2013-09-25から1日間の記事一覧

百花斉放、村崎継承歌 2-1

軒吊家は代々、忍(しのび)として菖蒲様一族にお仕えしてきた。 しかしまぁ、今代邸主の何と美しいこと…。 父は隠居の身、その上血を継ぐ男児は彼のみ。故に頂点へと成上がるのは必定の理である。 しかし、当の本人は憂いに沈むばかりだった。 「如何なさいま…

初恋、破れたり(short)

何度も降掛かる、苦痛。 「お前は、そちら側に通じているのか」 腹を押さえて踞ることしかできず、呼吸もままならない。 「…貴方は…そのような…」 「穢らわしい。寄るな、下衆」 更に打撃を受け、支えきれぬ身体は力なく地面に転がる。 「………は…ぁ…、」 息が…